本/宝島
「右側通行は今日で最後です」と、バスガイドが言った1978年(S.53)7月29日は、大学生アルバイト添乗員だったワタクシの、初の沖縄添乗の最終日だった。その後も短期駐在としてたびたび沖縄に行く機会に恵まれて、仲良くなったスナックの女の子に、当時は魔窟と言われていた桜坂のゲイバーや、怪しい店にも連れて行って貰った。泊まっていた安ホテルは若狭という、すぐウラで時々発砲事件が起きるような場所だった。この小説は未だ戦後終わらぬ1952年のアメリカー沖縄が、日本に返還される1972年まで20年間の、受け入れざるを得ない現実と混沌、3人の若者の鬱屈と成長を描いた熱い熱い物語だ。ワタクシは未だお会いしてないけど、作者の真藤サンは、新宿ゴールデン街の深+1に何度か来店されていて、その店主のお薦めで読み、前述したような思い出もあっていたく感動したのだった。なんたって2019年直木賞!自粛中のこのGWの読書に、是非いかがのお薦め本です。
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