インドネシア-1/ボロブドゥール
およそ50年(と考えられている)をかけて造られたのに、1000年以上ものあいだ、土砂と密林に埋もれていて、1814年に土中から掘り起こされるまで、歴史から消え、人々からも忘れ去られていた、ジャワ島にある世界最大の仏教遺跡です。とにかく謎だらけで、小山のように埋もれていたのは、ムラピ山の噴火埋没によるものとする一方で、土台の土と覆っていた土砂が同じであることから、完成して人為的に埋められたとする説も。建造法も石を積み上げただけで、中にピラミッドのような空間はない。また積み上げる途中で、補強が必要になったらしく、内側に最初の外壁となった基壇が存在していて、現在、この二重構造が一部だけ見られるようになっている。この最下層のレリーフは、煩悩に支配された「欲界」の人間どもで、享楽に対する「因果応報」がテーマらしい。見ると酒を呑んで踊ったりするのもダメなようだが、やっぱり楽しそう。ずっと煩悩に支配されててもいいや。
« リリー・ピッキン/尾崎ブラザーズ | トップページ | インドネシア-2/ジョグジャカルタ »
「近くば酔って目にも旅心」カテゴリの記事
- 宮城/海鞘と書いてホヤ(2022.06.22)
- 三浦一族/衣笠合戦ウォーク(2022.06.07)
- 神奈/来宮神社の御神木(2022.06.01)
- 神奈/たこつぼ畠山重忠(2022.05.14)
- 千葉/佐倉の城跡巡り(2022.05.08)
コメント