本/義経号、北溟を疾る
毎年、桜の季節に、100名超の会員が熱海に集まり、大賞の発表で朝まで呑んだくれていた、「日本冒険小説協会」の全国大会。本や映画、落語に芝居。楽しい話はなんでもアリの大宴会も、会長の内藤陳サンが亡くなり、解散・終宴から早や6年経過。昨年、当時の運営メンバー有志で墓参に行き、久しぶりに熱海へもということになった。お宿の営業マンに頼んで、当時と同じ部屋を使わせてもらったが、フロントマンから仲居サンまで、懐かしい顔が挨拶に来てくれて感涙。翌日は在住の御歳85「辻 真先」先生がお出ましになってくださり、行きつけの小料理店で昼食をご一緒。すっかり高揚してしまい、前夜の酒が抜けていないのに、生ビールと熱燗2合を一人で呑んでヘロヘロに。「先生っ、"弁慶号、北溟を疾る"読ませていただきました。たいへん面白かったですっ!」と申し上げると、一瞬「?」という顔をされたあと、笑顔で「あと2作ほど執筆中なので、また読んでください」と。しかしこの冒険活劇推理小説は、ヨイショでなく本当に面白かった。登場するキャラ設定が見事でわくわくの一気読み。で、帰宅して改めて本を手に取って、「あ、弁慶号じゃなくて、義経号…」と気がついた。おお、恥ずかしい。
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