茨城/悪態まつり
「タラタラ歩いてんじゃねーぞ、ばかやろう!」「もっと若いのは集められなかったのかあ、バカヤロー」。すでにそこそこの歳と思われる、13の天狗に次々と投げつけられるむごい罵声。12/17(日)に茨城県、愛宕神社の奇祭「悪態まつり」を堪能してきた。神主を先達に白装束、烏帽子とマスクをつけた天狗たちは、何を言われても修行と割り切り、無言で16の祠に供物(餅、皿、藁ゴザなど)を供えながら、頂上の愛宕神社を目指すのだ。供物は縁起物とされ、直後に参拝客の争奪戦となるのだが、祈詞が終わらないうちに供物へフライングをした場合は、天狗の青竹が容赦なく打擲するのだ。「ばしっ!」「痛たたっ」。後ろには見物人がぞろぞろと。たまに「疲れたぞ、ばかやろー」の声が聞こえるものの、登坂中は息が切れるので、「バカヤロー」に今ひとつ冴えがないなか、「もっとイケメンを出せー、バカヤロー」の女性の叫びに、「黄色い声出すなー、カワイイぞ、ばかやろー」の誰かの返しは秀逸だった。拝殿からの菓子、餅の投げまくりイベントが終わると、いよいよフィナーレの"ばかやろう三唱"だ、「それでは皆さんご唱和願います!バカヤロー、バカヤロー、おおバカヤロー」で、また来年。
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