「湿地」というのはもちろん物語のキーワードではあるのだけど、小説そのものがズブズブとぬかるんでいて、内容も救われない話です。でも読み進んでいくといつの間にかその沼地にずるずると引き込まれていって、地味な警察犯罪捜査官"エーレンデュル"の粘り強い捜査によって事件が解明されても気分はいっこうに晴れず、鬱々とした気分のまま読了。「ふー」と重いタメ息をついたのに、初読みだったこの作家のほかの作品も読んでみたくなってしまった。じめじめ梅雨時にちょうど良い小説。
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